教委に児童情報入りUSB届く 岡山・奈義小教諭、12年に紛失
山陽新聞(2014/1/9 23:22)
岡山県奈義町教委は9日、町立奈義小の30代女性教諭が2012年4月下旬に紛失したUSBメモリーが町教委に届いたと発表した。教諭がこれまでに勤務した3小に関する200人以上の児童の名簿や成績といった個人情報が記録されていたが、流出は確認されていないという。校長は町教委へ紛失の報告をしておらず「外部に出ていないと思っていた。認識が甘かった」と話している。
町教委によると、メモリーは教諭の私物。中には08?10年度に勤務した鏡野、美咲町の2小と、現在勤める奈義小の児童延べ228人の名簿や延べ245人分のテスト結果、一部の電話番号などを保存していた。第三者の閲覧を防ぐパスワードは設定していない。
同小は校内規定で個人情報を記憶媒体へ保存することを禁じている。紛失時点で教諭は校長に報告。校内を全職員で探したが見つからず、校長は町教委への報告を怠っていた。
USBメモリーが入った封書は8日に町教委に届き、「拾ってデータを開くと小学校のメモリーだった」という趣旨の文書が同封されていた。町教委は同日、鏡野、美咲町教委へ連絡。奈義小では10日、保護者向けの説明会を開く。
笠木義孝・奈義町教育長は「深くおわびする。個人情報の管理を徹底し、職員研修を行って再発防止に努める」としている。